2014年11月10日月曜日

緊急避妊の解説動画(日本語付き)


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避妊により、さまざまな方法を利用して多くの人が回避できるのが望まない妊娠です。しかし事が計画通りにうまくいかないときにはどうなるのでしょうか。
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現代科学のおかげで二度目のチャンスを利用できます。では、どのように緊急避妊薬や「プラン-B」※は効くのでしょうか。また、女性の体内で実際に何が起こっているのでしょうか。
※ノルレボと同タイプの緊急避妊薬のブランド名
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女性の月経周期中には様々なホルモンが分泌され、連鎖反応を引き起こしています。脳の下垂体から卵胞刺激ホルモン(FSH)が放出され、
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このホルモンの刺激により、卵巣内で未成熟な卵子を1つずつ含む卵胞が成長します。成長した卵胞はまもなくエストロゲンを分泌するようになり、
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エストロゲンは子宮内膜の増殖をうながし、脳の下垂体の黄体形成ホルモン(LH)の分泌を誘発します。その後、黄体形成ホルモン(LH)は排卵を誘発し、成熟した卵子が
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卵管に放出されます。卵管内で、成熟した卵子はおよそ12時間から24時間受精のタイミングを待ちます。この時点で受精が起こらない場合、
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卵子は退化し始め、はがれ落ちた子宮内膜とともに月経中に出血します。 卵子が受精できる期間は短いですが、受精の可能性を高める事実として、精子が
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5日まで生存できることがあげられます。そのため、排卵の数日前から入った活発な精子が
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排卵を待ち受けています。正しく経口避妊薬を服用することにより、これらのホルモン濃度を調整します。プロゲスチン濃度を上げることで、身体はすでに卵子を放出したか、または
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すでに妊娠したものと認識します。経口避妊薬の服用で、卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体形成ホルモン(LH)は効果的に抑えられ、月経周期が中断されます。しかし、
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通常の避妊方法に代わって唯一服用される緊急避妊薬の場合、避妊に失敗した場合ですが、 メカニズムが異なるものがいくつか発生します。理解する上で最も重要なことは、
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受精はすぐには起こらず、セックスから数時間以内でも起こらないということです。それどころか精子は生物学的変化をいくつか経なければならなく、
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まずは卵管内で数時間生存しています。こういう理由で緊急避妊薬が 翌朝はまだ利用できます。 実際、緊急避妊薬はセックス後5日まで効き目があります。
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月経周期前半で服用した場合、緊急避妊薬は特に効き、排卵を止めます。 このように、成熟した卵子は準備が整っていたとしても放出されず、
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精子が活発でも受精することはできません。手遅れになり排卵を抑制できない場合、
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緊急避妊薬はまた、子宮頸管粘液を濃くし、精子の侵入を防ぐと考えられています。そのうえ、直接精子と卵子の受精を阻止することができます。
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臨床研究では、緊急避妊薬は受精前に妊娠を防ぐことを示しています。緊急避妊薬の効果を示さなかった研究はありません。
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受精がすでに起こっていた場合でも。緊急避妊薬は、着床が起こるのを阻止しませんし、
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着床してしまった後は効果も見られません。このように、流産を引き起こすこともできません。
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また、これらの薬には吐き気や頭痛などの軽い副作用がいくつかありますが、科学的研究により緊急避妊薬の安全性をすべての年齢の女性で実証し、
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リスクをはるかに上回るメリットを見出しました。ここがどうしても訊きたいという質問はありませんか。コメント欄か、またはFacebookやTwitterで質問を受け付けます。毎週サイエンス動画をサブスクライブします。

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医学的には着床が妊娠の始まりです。しかし、カソリック教会は受精が人の命の始まりだと考え、
受精卵の着床を阻止する緊急避妊は中絶と同じだとして緊急避妊そのものに反対しています。
このようなカソリックの考えの影響力の強い欧米では、緊急避妊の作用を排卵の阻止と受精の阻止だけで説明する傾向が見られます。このビデオでも、緊急避妊の作用はそのように説明されています。この点に関して、ツイッターでの応答を以下に引用します。




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