2014年10月27日月曜日

診察がないのは不安?(反対論/慎重論について)

病院の受診も可能


緊急避妊薬が市販薬化されると、医師の診察が受けれないので不安だという考えがあるでしょう。
緊急避妊薬が市販薬化されている国では、医師は緊急避妊薬に関与しないのでしょうか。
違います。
緊急避妊薬が市販薬化されている国で、緊急避妊の相談のために病院を訪ねる女性は多くいます。
不安な点があれば、病院で受診すればよいのです。

飲むべきか飲まざるべきか


病院を受診する女性で最も多いのは、緊急避妊が必要かどうか分からないというものです。
この場合、諸外国の医師は性周期のいつでも妊娠の可能性はあるとの立場でアドバイスします。
つまり、無防備な性交渉があったかなかったか、それから何時間経過しているかだけで緊急避妊の対応をアドバイスします。
単純明快です。
排卵期と近いとか、離れているとかは問題としません。
オギノ式は当てにならないからです。
単純明快な基準であれば、受診する意味はそれほどありません。


体質が気になる女性


ノルレボの禁忌は、本剤過敏症既往、重篤な肝障害、妊婦の3点のみです。
市販薬化しても薬剤師が容易に対応できます。
それでも心配な点があれば、病院を受診すればよい、ただそれだけの話です。

 

(余談)オギノ式占いは親切?、迷惑?


余談ですが、日本産科婦人科学会編の「緊急避妊法の適正使用に関する指針」(平成23年)には、ノルレボの処方前に行う問診について次のように書かれています。

①最終月経の時期と持続日数
②通常の月経日数から予測される排卵日
③最初にUPSI(無防備な性交渉)があった日時とその際に使用した避妊法
④UPSIがあった期日以前の性交があった日時とその際に使用の避妊法
性交歴をできる限り質問する。
本人の年齢とパートナーの年齢、性交経験人数、STIの既往、コンドーム使用の有無


③の「最初に」が意味不明な日本語になっていて、「3年前です」とかの答えが出てきそうです。
とても奇妙なのです。
実は「指針」が参考にした海外文献には、①②はありません。
③から始まっていて、質問の最初にの意味で「最初に、」が使われています。
①②を日本で付け加えたので、意味の分からない「最初に」が残ってしまったのです。
「本人の年齢」以下も日本で付け加えたものです。
日本の産婦人科医はオギノ式占いが好きなようです。

0 件のコメント:

コメントを投稿