2014年10月25日土曜日

1つの目標、多様なアプローチ

歴史は紆余曲折があっても、不条理を克服する方向に進んでいきます。
ノルレボタイプの緊急避妊薬が発売されると、
世界各国は次々と市販薬化に舵を切っていきました。
現時点で医師の処方箋がないと緊急避妊薬を手に入れることのできない国は、
日本と韓国です。
その韓国でも女性団体の運動があり、
政府は市販薬化する方針を示しています。
緊急避妊薬が世界各国で市販薬化されていったのは、
処方箋薬とする合理的理由がないからです。
日本だけが未来永劫に処方箋薬であり続けることはないでしょう。
必ず、市販薬化される時が来ます。


ただ、日本には日本の特殊な条件があります。
1999年になってやっと避妊薬ピルが解禁されました。
世界に遅れること40年です。
その原因はさまざまな要素がかかわっていますが、
ピル解禁を求める女性の活動が皆無だったことも大きな要素です。
今また、緊急避妊薬の市販薬化を求める活動は皆無です。
避妊へのアクセスは、女性の権利(リプロダクティブライツ)の核心です。
緊急避妊薬へのアクセスをわざわざ困難にする政策に対して、
沈黙するのは日本の女性として恥ずかしいことだと思います。


確実な避妊をしたい、とほとんどの女性が願っています。
かつてピルの禁止をおかしいと思う女性はいましたし、
現在、緊急避妊薬の現状に疑問を抱いている女性もいます。
しかし、その思いは可視化されませんでした。
女性の思いが声にならなかったのです。
これを続けていたら、いつまでたっても状況は変わりません。
声を可視化していく必要があると思い、
当ブログを立ち上げました。


私たちはそれぞれの言葉で、緊急避妊薬の市販化が必要だという声を上げていきましょう。
ツイッターのつぶやきを私に伝えて下さい。
私はそれを可視化します。
ブログのタイトル説明に「センターサイト」と書きました。
声を集約していくサイトが必要と考えたからです。
もしブログやサイトを持っているなら、
日本の緊急避妊薬の問題について書いて下さい。
小さな声でも集まれば大きな声になります。


このブログでできることは、種を蒔くことだけです。
種が芽を出し育ち実を結ぶには、多くの人の力が必要です。
育て実を結ばせる人が出現してくれることを願っています。
Facebookにはグループの機能があります。
市販薬化を求めるグループができれば、
私もお手伝いさせていただきます。
政治家や著名人に働きかけてくれる人も必要です。
女性の活動団体がこの問題に取り組んでくれることも重要です。


緊急避妊薬の市販薬化が実現するのには、
気が重くなるほどの困難があります。
しかし、私はとても楽観しています。
緊急避妊薬の市販薬化という目標は、明確です。
そして、どこの国の女性も勝ち取ってきたことです。
日本でも必ず実現します。
日本の女性は性に関する権利を勝ち取った経験がありません。
(中絶の「権利」も勝ち取ったものではありません)
今、歴史的な一歩を踏み出そうとしています。
1人でも多くの女性が、それぞれができる方法で、
この歴史的事業に参加して下さることを希望しています。

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