キャンペーンのセンターサイトです。
(ブログ「ピルとその周辺」の内容を移転・独立させたものです。)
避妊に失敗した後、妊娠リスクを下げるために服用する薬が緊急避妊薬(アフターピル・モーニングアフターピル)です。
日本ではノルレボ錠が認可されています。
諸外国と異なり、日本ではノルレボの入手には病院を受診しなくてはなりませんし、
価格も諸外国の約10倍というべらぼうな価格です。
諸外国と同様の緊急避妊薬実現は女性の願いです。
当ブログのコンテンツはフリーとします。
女性の願いを実現するために、自由にご利用下さい。
2014年12月28日日曜日
2014年12月8日月曜日
図説 緊急避妊薬の早い服用が必要な理由
主要作用機序としての排卵遅延
緊急避妊薬は無防備な性交渉後、早い時間に服用すればするほど効果的です。
服用が24時間遅れる毎に妊娠確率は3倍にもなります(参照)。
服用時間が遅れると何故妊娠率が高くなるのか、
緊急避妊の仕組みから説明してみましょう。
緊急避妊の作用機序には諸説があります。
1つだけの作用ではなく複数の作用が関係している考える方が合理的です。
しかし、排卵の遅延(排卵時期を遅らせる)が、大きな作用機序であることに異論はありません。
排卵遅延の作用機序が服用時間とどのように関係しているのか、
見てみることにします。
緊急避妊をしなかった場合
緊急避妊をしない場合、妊娠率は約8%です。
しかし、排卵前の数日に限れば妊娠率はとても高くなります。
下の図はWilcoxの研究(Wilcox AJ, WEINBERG CR ET AL., Timing of sexual intercourse in relation to ovulation. Effects on the probability of conception, survival of the pregnancy, and sex of the baby. NEW ENGL J MED.333. 1517-21,1995)を基に作成したものです。
便宜上時間単位の図としましたが、元の論文では日単位なので排卵は図の0hから24hまでのどこかとなります(原著論文データ)。
この図から分かるように排卵日を含む排卵前3日間の性交渉では、
妊娠確率は30%程度となっています。
図からは精子は少なくとも6日間受精能力を保持することが示されています。
この研究では、排卵日を含む6日間に1度だけの性交渉のあった事例について調べています。
6日間でなく7日間に1度だけ性交渉のあったケースを調べると、
低い確率ながら妊娠例があるかもしれません。
(「ピルとのつきあい方」が旧版から一貫して精子の受精能力は最大7日としてきた所以です)
排卵前の期間に性交渉があれば生じる妊娠の可能性を排除するのが緊急避妊です。
(ケース1)性交渉が排卵120時間前のケース
図は排卵120時間前に性交渉のあったケースを示しています。
この時期の妊娠リスクは最も高い時期の半分程度です。
図の緑色で示したどの時点で緊急避妊薬を服用しても、妊娠は回避できます。
つまり、このケースでいえば性交渉の10時間後に服用しようが、110時間後に服用しようが、
避妊効果に影響がありません。
時間に関係なく服用することで、妊娠リスクは低下します。
(ケース2)性交渉が排卵後のケース
下の図は性交渉が排卵後のケースを示しています。
排卵後の性交渉では、もともと妊娠リスクがありません。
したがって、性交渉の10時間後に服用しようが、110時間後に服用しようが、
避妊効果に影響がありません。
以上2つのケースは元々妊娠リスクが比較的低いか妊娠リスクがないケースです。
このようなケースでは、早い時間の服用は必要ありません。
(ケース3)性交渉が排卵72時間前のケース
下の図は排卵72時間前の性交渉のケースを示しています。
このタイミングでの性交渉では、妊娠確率が30%にも達します。
図に緑色で示した範囲が72時間あります。
この72時間のどこかの時点で緊急避妊薬を服用すれば、
妊娠回避の可能性が高くなります。
このケースでは72時間を過ぎると排卵遅延作用は期待できません。
もし緊急避妊薬の作用機序が排卵遅延だけだとすると、
72時間を越えての服用は無効です。
(ケース4)性交渉が排卵48時間前のケース
下の図は排卵48時間前の性交渉のケースを示しています。
このタイミングでの性交渉では、妊娠確率が30%にも達します。
図に緑色で示した範囲は48時間になっています。
この48時間のどこかの時点で緊急避妊薬を服用すれば、
妊娠回避の可能性が高くなります。
このケースでは48時間を過ぎると排卵遅延作用は期待できません。
もし緊急避妊薬の作用機序が排卵遅延だけだとすると、
48時間を越えての服用は無効です。
このケースでは緊急避妊薬は72時間以内の服用で有効とは言えません。
確実に有効なのは48時間以内です。
(ケース5)性交渉が排卵24時間前のケース
下の図は排卵24時間前の性交渉のケースを示しています。
このタイミングでの性交渉では、妊娠確率が30%にも達します。
図に緑色で示した範囲は24時間になっています。
この24時間のどこかの時点で緊急避妊薬を服用すれば、
妊娠回避の可能性が高くなります。
このケースでは24時間を過ぎると排卵遅延作用は期待できません。
もし緊急避妊薬の作用機序が排卵遅延だけだとすると、
24時間を越えての服用は無効です。
このケースでは緊急避妊薬は72時間以内の服用で有効とは言えません。
確実に有効なのは24時間以内です。
以上、妊娠リスクが30%程度と高くなる3つのケースについてみてみました。
妊娠リスクが高い時期の性交渉では、許容される時間は最大で72時間です。
最大72時間であって、実際は72時間より短い時間の猶予しかありません。
排卵までの時間は予測できない
上で5つのケースについて検討しました。
猶予時間が120時間あるケースもあるし、72時間のケースもあるし、10時間のケースもあります。
無防備な性交渉があった時点で、何時間の猶予があるのかはだれにも分かりません。
一律に72時間の猶予があるかのような言説が流布していますが、
間違いです。
猶予時間はケースバイケースですが、個々のケースがどのケースなのか判断することはできません。
どのケースにも対応するためには、できるだけ早く服用するしかありません。
早い服用の効果は明白です。
12時間以内の服用なら、妊娠率はわずか0.5%です。
望まない妊娠を1人でも少なくしようと思うなら、
1時間でも早くアクセスできるようにしなくてはなりません。
そのためには、「緊急避妊薬ノルレボを市販薬に! 」する必要があるのです。
2014年12月6日土曜日
銅付加IUDによる緊急避妊
銅付加IUD 着床は排卵の6-12日後に生じます。それゆえ、妊娠を防ぐために排卵の5日後まで銅付加IUDは挿入可能です。すなわち、排卵日の3日前に無防備な性交渉がなされたのなら、性交渉の8日後までに挿入されれば、IUDは妊娠を防止するでしょう。しかしながら、排卵日の決定は困難なので、プロトコルの多くは無防備な性交渉後5日までの挿入を推奨しています。最新のWHOガイドラインは(訳註1)、月経周期の12日目までは何の制約もなしに、そして妊娠していないことが確実であればいつの時点でも、IUDの挿入を許容しています。挿入されたIUDは、通常の避妊法として12年間まで効力を発揮させることができます(訳註2)。しかし、IUDは必ずしも全ての女性に理想的ではありません。未治療の性感染症を有している女性は、IUDが適していません。なぜなら、IUDの挿入は骨盤内感染症を引き起こす可能性があり、治療しなければ不妊の原因となります。性感染症の可能性のない女性は、IUD挿入後の骨盤内感染症リスクはほとんどありませんし、未経産女性の銅付加IUDの使用は卵管不妊リスクの増加と関係しません(クラミジア感染があるとしても)。 効果 1976年にこの方法が紹介されて以来、文献上、性交後に銅付加IUD挿入を行った7000例以上が報告されています。失敗はわずか10例が知られているだけであり、この方法の妊娠率は0.1%です。レボノルゲストレル放出IUD(訳註3)を緊急避妊に使用する効果については研究されておらず、推奨されません。 (訳註1)特に緊急避妊としての銅付加IUDについてのガイドラインではない。 (訳註2)日本で認可されているノバT380の有効期限は5年。 (訳註3)日本ではミレーナが認可されている。 http://ec.princeton.edu/questions/ec-review.pdf |
銅付加IUDによる緊急避妊のメリット
銅付加IUDによる緊急避妊は、緊急避妊薬ノルレボによる緊急避妊より明らかに効果が高いといえます。
ほぼ100%に近い避妊率と言ってもよいでしょう。
しかも、5日までの挿入であれば、挿入までの時間と失敗率の間に関係はありません。
最近は7日まで挿入可とする外国文献も多くなっています。
挿入時に出費は多くなりますが、5年間の避妊コストとして考えれば、
むしろ割安な避妊法です。
未経産婦では挿入に困難はありますが、挿入できないわけではありません。
銅付加IUDによる緊急避妊が主流とならない理由
上に書いたように、銅付加IUDによる緊急避妊にはメリットがあります。
ほぼ完璧に近い避妊効果が得られます。
しかし、銅付加IUDによる緊急避妊が、緊急避妊の主流となっている国はありません。
それには大きな理由があります。
通常の銅付加IUD挿入に際してはあらかじめSTI検査を行い、
また予防的に抗生物質の投与を行います。
銅付加IUDによる緊急避妊では万全の態勢が取りにくいという難点があります。
特にパートナー男性のHIV検査は必須です。
HIVウイルスは抗生物質で予防できません。
男性がキャリアの場合、緊急避妊を受ける女性の検査は無意味です。
しかも、HIVウイルスは感染力の弱いウイルスですが、
IUD挿入時の傷は感染を容易にしてしまいます。
STI検査が普及している欧米でも、
感染リスクを考慮し銅付加IUDによる緊急避妊は普及していません。
日本の危うい状況
避妊ピルは本来安全性の非常に高い薬です。
しかし、避妊ピルの普及を抑える政策が取られたために、
避妊ピルは本来の用途ではないライフデザインドラッグとして宣伝されました。
そのため避妊ピルは諸外国では若年者の避妊法であるのに、
日本では年齢の高い多くの女性がピルを服用しました。
その結果、ピル史上最悪の血栓症副作用被害が生じました。
今また、緊急避妊薬ノルレボの普及を抑える政策が取られています。
ノルレボが銅付加IUDに匹敵する避妊効果を発揮するのは、
より早い時間に服用した場合のみです。
ところが現在の日本では、無防備な性交渉後の早い時間にノルレボを服用するのが困難です。
これではノルレボが銅付加IUDに対抗するのは無理です。
見方によれば、銅付加IUDによる緊急避妊を誘導しているようなものです。
ノルレボの市販薬化を揶揄する産婦人科医の中には、
銅付加IUDという手もあるから市販薬化は必要ないとの意見もあるようです。
それはとても危うい状況を示唆しています。
日本は欧米と比べてSTI検査が格段に普及していない国です。
その日本で、銅付加IUDによる緊急避妊が安易に行われると、
感染症(特にHIV)を引き起こしかねません。
歪んだピルや緊急避妊薬政策は、かえって重大な問題を生じさせます。
だから、一刻も早いノルレボのアクセス改善が必要なのです。
2014年12月5日金曜日
産婦人科医Cap.TAKA氏のご意見
その後、2007年には「ウソつきはドクターのはじまりonブログ」が始まります。
Cap.TAKAは緊急避妊薬の市販薬化を早くから提唱していました。
傾聴に値するご意見なので紹介させて戴くことにしました。
(前略) 緊急避妊ピルなどは欧米ではOTCとして売られています。そういった生活改善薬をもっとOTCとして売っていただければ、我々開業医も、必要なことに時間をかけられるようになると思います。正直な話、現在のところ、大した儲けもない緊急避妊ピルなどに多大な説明を要するうえ、病気ではない状態で投薬するだけに、クレームのもとになりやすいため、大きな負担となっています。ぜひ、こういった薬は、薬剤師の指導のもとでOTCとして売っていただくように認可していただくことを切望しております。(中略) 本当の医療からは少し外れたところにある自費で出すような生活改善薬を医師の処方でしか出せないとする一方で、まともな医療に対する保険点数を減らされるなど本末転倒なことです。(中略) お願いですから、このような自費の生活改善薬をOTCにしていただいて、まともな医者にまともな医療をさせて欲しいというのが本音です。そして、こういった、本当の医療とは言えないような医療に医療費削減の活路を見出すのではなくて、きちんと医師の技量を保険点数として汲み取っていただくことによって、本当の医療をさせて欲しいというのが最終的な願いなのです。(後略) 混合診療について、厚労省に宛てたメール |
(前略) そんで、TPP。グッドでないの?混合診療を可能にして、厚労省の医療に対する権限を剥奪するべきだよ!そうすると製薬会社が薬剤の値段を好き放題に高く設定するみたいなこと言ってるけど、それは、ウソ!例えば、緊急避妊薬のノルレボ。もっと原価は安いはずなのに、厚労省と医師会が「そんなに簡単に避妊できると、モラルが下がる」とか言って、値段を高く設定しました。で、納入価が1万円以上。くそったれだと思わないですか?アメリカじゃぁ、数千円で手に入れられる薬ですぜ。それから、また、ジェネリックの低容量ピル。先発のピルが十分に売れてないからという理由で、先発品とほぼ同じ値段。じゃぁ、ジェネリックの意味がねぇじゃねぇか!!(中略) 以前から言っているように、例えば、ピルの健診のときにオリモノが多いので検査してもらった。ってのも混合診療だわ。普通なら保険診療で出来るものが、その日に行った診療のすべて…す・べ・て・ですよ!すべて自費診療になるんだわ。こんなバカなことがありますか?ピル使っている人が具合悪くなった。そうだ、今度ピルをもらいに行くときに、一緒に診てもらおう!なんて考えてる人、厚生労働省のクソ役人どもは「それはいかん!そういうことをする奴は、全部自費で払え!」と、言っているんですよ。ホント、日本の保険制度は、そういう意味ではクソです。(後略) Cap.TAKAが2012の医療を予言する!! |
(前略) 例えば、最近発売された月経困難症用の低用量ピル。本当は、自費のピルと同じ程度の値段なんですよ。でも、月経困難症に対する既存の治療に合わせて、本体価格を3倍にした。つまり、本来なら保険診療の3割負担で1000円程度になるはずだった値段が、厚生労働省が製薬会社に便宜を図って値段を釣り上げさせたんです。そして、3割負担の値段が自費のピルと同等の値段の3000円。原価は自費用のピルと大して変わらないんだから、製薬会社は大儲けです。笑いが止まらないよね。そりゃぁ、11億だか何だかの政治献金するはずだわ。(中略) さらにピルがらみでいうと、某社で出したジェネリックの経口避妊薬。当然ジェネリックなんだから、従来の薬の6~7割の値段設定になるはずですよね。ところが、他の経口避妊薬が十分に利益を出していないという理由で、値段を下げさせてもらえなかったんです。ふざけてますねぇ。ファ**-とか持*とか化*とかあ*かとかがさんざん文句言ったんだろうなぁ。値下げしたら、政治献金してやんねぇぞ!って。 。(後略) 厚労省!俺はお前らが大っ嫌いだっ!! |
(前略)
しかし、先に書いたように、アメリカの薬剤費と日本の薬剤費とはかなり違うのですよ。例えば、緊急避妊ピル。政治家と官僚が「簡単に避妊しようとは言語道断!」と文句をつけて、アメリカじゃぁ数千円で買えるのを日本では一万数千円に設定した。なんだ、そりゃ?メーカーに儲けさせてどうすんだよ!!さらに、月経困難症の治療用ピル。アメリカでは避妊用ピルとして使われている薬なんだけど、「日本では、避妊用のピルが思ったように普及していない。」と言う理由で、保険の3割負担で避妊用ピルと同じ値段になるように設定された。つまり、自費で使おうとすると3倍の値段。はぁ、どういうこと?さらに、子宮内膜症の薬。これもアメリカではミニピルとして販売されていて数千円の薬だが、「他の内膜症用の薬と値段を合わせなくてはいけない。」と言う理由で、保険適応になった代わりに値段は一月あたり一万円近く。ホント、日本人て国民皆保険おかげでいい思いしているように思ってるけど、国民皆保険制度のせいで厚労省のいいなりに無茶苦茶やられちまっているというのもあるんですわ。(後略)
|
Cap.TAKA氏の提起している観点は3つです。
1.医療資源の観点
Cap.TAKA氏は、緊急避妊薬を市販薬化すれば、「我々開業医も、必要なことに時間をかけられるようになる」と述べています。
緊急避妊薬について、本当に服用の必要があるか医師が判断する必要があるという人がいます。
しかし、それはわざわざ日本で作った日本ルールです。
ほんとうは、すでに妊娠しているかどうか、
月経周期や卵胞とかに関係なく無防備な性交渉があったかどうか、
だけが主なチェック項目です。
それをわざわざ医師が行う必要はないだろうというのが、
諸外国の考えです。
また、医師処方のメリットとして医師による避妊指導ができることを上げる人がいます。
もちろん医師が避妊指導を行ってもよいのですが、
それは医師でなくてはできないことではありません。
諸外国では医師以外の避妊指導専門のスタッフがきめ細かな指導を行っています。
そもそも、ノルレボの処方数は現在10万個強ですが、
潜在需要は年400万個です。
限りある医療資源の有効利用という観点から見ても、ノルレボの処方を産婦人科医に限定するメリットはないように思われます。
Cap.TAKA氏は、「まともな医者にまともな医療をさせて欲しいというのが本音です」と述べています。
婦人科医療の改善という観点からも、重要な指摘です。
2.混合診療の問題
ピルやノルレボは要処方薬であるけれども自由診療の薬です。
日本では、保険診療と自由診療を同時に行う混合診療は、
原則禁止されています。
この原則を弾力的に運用すべきだというのが、
Cap.TAKA氏のお考えのようです。
10数年前、低用量ピルを保険適用にする運動をした患者団体があります。
保険適用要求の主要な理由の1つが混合診療の問題でした。
ピルは混合診療禁止というシステムと相性の悪い薬です。
ピルを混合診療禁止というシステムに合わせるのではなく、
混合診療禁止というシステムをピルに合わせていくべきだと私は考えました。
今もその考えは変わりません。
ノルレボについてだけ言えば、話はもっと単純です。
緊急避妊としてのノルレボを処方薬としてではなく市販薬として利用し、
婦人科の診療は保険診療の適用を受ければよいのです。
ノルレボを要処方薬のままにしておくと、
本来保険で見てもらえる疾病まで保険適用が受けれません。
緊急避妊薬を病院処方限定にすれば婦人科が身近になると考える人がいます。
そうでしょうか?
ノルレボ処方に伴う婦人科診療は全て保険適用外です。
混合診療禁止ですから、本来保険が使える診療内容まで全額自費となります。
普通か普通以下の所得の女性にとって、婦人科の敷居はいよいよ高くなります。
3.政治介入の問題
性に関する問題には、どの国でも程度の差はあれ宗教や政治の介入が見られます。
それに対して医療者は科学的エビデンスを示して対抗してきました。
各国で緊急避妊薬の市販薬化が実現しているのは、科学の勝利と見ることができます。
Cap.TAKA氏は、日本のピルや緊急避妊薬が官僚や政治家の恣意に翻弄されていることを指摘しています。
「政治家と官僚が『簡単に避妊しようとは言語道断!』と文句をつけて」高い価格になっていると指摘されています。
ノルレボのバカ高な価格は政治価格以外の何者でもありません。
緊急避妊薬のアクセスを容易にしても、性が乱れたり乱用されたりすることはありません。
それは諸外国で実証済みの科学的エビデンスです。
ノルレボへのアクセスを制限する必要があるというのは妄想に基づくものであり、
一種の偽科学です。
Cap.TAKA氏は医療の現場で働く一医療人として本音を語ってきた産婦人科医です。
バイアスを排し、現実を直視すれば、ノルレボの市販薬化は自然に導かれる結論であるように思えます。
2014年12月1日月曜日
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ソースは以下の通りです。
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<MARQUEE width="250" bgcolor="#000000"><FONT color="#ffff00">緊急避妊薬は24時間遅れると失敗率が3倍になります。多くの国では、市販薬で価格も日本の1/10です。諸外国並みの緊急避妊薬を実現しましょう。</FONT></MARQUEE></TD></TR></TBODY></TABLE>
2014年11月30日日曜日
ノルレボ市販薬化を求める声、声、声。(その4)
避妊へのアクセスはリプロダクティブライツの核心です。
ノルレボが他国と同様な価格でドラックストアで買えるように、
声を上げていきましょう。
【すぐに必要な時がある。緊急避妊薬ノルレボを市販薬に!】キャンペーン
http://t.co/Qkb1JMWBKO
— ピルとのつきあい方(公式) (@ruriko_pillton) 2014, 10月 25
【すぐに必要な時がある。緊急避妊薬ノルレボを市販薬に!】http://t.co/mtPE8BOzYp 推している企画。乱用や副作用の心配より、望まない妊娠を防ぐことの方が長期的に見て大事だし、妊娠後のリスクを無視して乱用や副作用を叩くのは絶対におかしい。
— 粘度 (@trtejm) 2014, 11月 29
緊急避妊薬について実際のところあんまり知らないなって課題の休憩がてら調べてたら1シート15000円って情報が目に飛び込んできてまったく供給する気ねーwwwwwってなった後、日本まじか‥っていきなり落ちた
— フランス語で猫の舌 (@kkggcc) 2014, 12月 1
最初に出た発毛剤、リアップが、薬局で販売出来るようにするため、開発終了後に、製薬会社と、利権にしたい医師会・厚生省と長い間争いがあり、薄毛の男性になかなか届かなかった。腐った医療行政。ノルレボは髪の毛とは比べ物にならないほど重要だから厚生労働省もお金ばかり拝まないで公平に審査して
— 死にたいおっさん (@sinitaiosan_bot) 2014, 11月 30
@emmakazya @Galle02 無論、教育・啓蒙とセットにしないと意味ないですけれど。ノルレボが認可されたはいいが、15000円って、どれだけハードル高くしたら厚労省は気が済むのかと。全てのピルがシート500円くらいになって、必要な人が誰でも飲めるようになるといいですね。
— kokuyo (@Lib_amiz) 2012, 12月 31
「アフターピル」希望の来院がなぜか急増。特に宣伝してないが・・・
しかしなぜノルレボはあんなに高いのか?他国の2倍ぐらいでは?医師の診察・処方箋も必要だし・・・ウチでは高いので、2回服用する薬を選ぶ人が殆ど。
— Joe Kurosu, M.D. (@shimokitajoe) 2013, 3月 9
@shimokitajoe アメリカは例外的に高いけど(それでも日本の1/3)、保険のカバーがあるし低所得者などには無償の制度も。欧州はこちら。http://t.co/N3PBDupJM0 開発途上国では数百円程度です。
— ピルとのつきあい方(公式) (@ruriko_pillton) 2014, 12月 1
ノルレボってほんとクリニックによってものすげえボッタクリ代金取りますぜ。同じ物を個人輸入で購入したら1/4の代金で何十錠も買えます。いやほんと「つけ込みやがって!」って商売してるのな。あと保健所で無料でHIV検査(他の性病検査も込)やってんのにぼったくりの検査するところもあるね
— 緑豆腐 (@midori_tofu) 2013, 6月 10
緊急避妊薬かぁ…ノルレボ錠導入後、以前プラノバール等で処方もらったことある人が「ぇ?そんな高かったですかね!?」って聞いたり怪訝がられましたが…。折角クリニックに電話などで問合せあっても、私の職場では《時間外は処方してないです》と答えます…
— tacco (@tac_co1) 2013, 8月 18
ノルレボ(緊急避妊薬)に関して「72時間以内」という言葉の一人歩きはちょっとまずいんじゃないかな。この正確な意味とともに広めてほしい。
— ひっぽ・ぽたます (@acceleration) 2014, 10月 23
もはやこれは、利害関係者の雇った、レベルの低い工作員と、真摯にノルレボのOTC化(診察なしで市販薬として薬屋で買えるようにすること)を目指す人の、実態に見えるなぁ>RT
— 死にたいおっさん (@sinitaiosan_bot) 2014, 11月 30
ノルレボのハードルを下げるべきだ、と思うのと同時に、産科・婦人科に行きづらいというのを何とか出来んか、と心から思うんだ…若かりし頃、とても優しい婦人科の先生にお世話になって健康になった身としては…よけいにな…
— 妙の字 (@taenoji) 2014, 11月 30
緊急避妊薬のこと
フォローしている方から
たくさんの意見や情報を得る
緊急避妊薬が気軽に入手できたら
安易な無責任なセックスが増えるのでは?
と、最初思っていましたが
既に今、そんな状況なのだと気づく
— deep (@pinkvioletdeep) 2014, 11月 30
"@monhannoero: だから、緊急避妊薬を薬局で売るのはとても賛成。
世の中、妊娠の為の性行為が主でないと思うので、中絶は悪、赤ちゃんがかわいそうとか言うならそこんとこ変えないとだめかなって。"
避妊の責任を女子側に全部押し付けるのがおかしい、そもそも男がゴムせんとな。
— でに粉(でにこ)(カレー味) (@hot_heated_BB) 2014, 11月 30
@OC_pill はじめまして。素人知識で失礼しますね。服用が24時間遅れる毎に妊娠確率は3倍になっちゃうんです。http://t.co/iZIbqh3FWI ぱにくってる女性を安心させたい気持ちはわかるのですが、早めの受診を勧めたほうがいいのではないでしょうか?
— 未沙(Misa) (@D_of_Death) 2014, 11月 7
だから、緊急避妊薬を薬局で売るのはとても賛成。
世の中、妊娠の為の性行為が主でないと思うので、中絶は悪、赤ちゃんがかわいそうとか言うならそこんとこ変えないとだめかなって。
— non CH&3日目東I-12b (@monhannoero) 2014, 11月 30
@monhannoero それは僕も賛成ですね。
ちゃんと避妊してても破れたりとか色々ありますし病院より薬局なら気軽にすぐいけると思うし
( ˘•ω•˘ )売ってくれるようになればいいんですがねー
— 弟ライダー@774 (@774otouto) 2014, 11月 30
若い女の子だと低用量ピルを服用し続けるだけのお金がないし親も自分の子供がセックスなんてって思ってるし避妊失敗してもお金がなくて医者にかかれなかったり医者があいてなかったり強姦されたこと親に言えなかったりして妊娠するの、ノルレボ市販薬化されてすぐに安く手に入れば全部防げる話なの
— 焼き討ち (@monjiukeobake) 2014, 11月 14
@chi6a0ki2
ゴムは99%安全とは言われてるけど1%がないわけじゃないしね〜
最後の砦、アフターピル
— 玉三郎。 (@tamasaburo_9) 2014, 11月 22
アフターピル高いびっくりする
— かなた (@oxvbty) 2014, 11月 22
"フランスの女性のほとんどは、なにがしかのピルのお世話になっている。モーニングアフター・ピルは、薬局で処方箋なしで買えるし、高校の保健室では無料で配っている。" http://t.co/5461MgonHv
— RYO@労働者 (@diaboro87) 2014, 11月 23
@saba_3so ニートだった俺はアフターピル代を払えなかった
— 横浜都民のパレード (@kmizuno0211) 2014, 11月 23
大阪府の未受診妊婦調査を見れば見るほど、少子化の原因って妊娠にかかる費用が重すぎる事がまざまざと実態に現れ、そしてピル又はアフターピルが手に入れば妊娠回避できた事例が案外ある事と、性教育の必要性がものすごく見えてきます。
— UMA甘味堂 (@kanmin765) 2014, 11月 26
アフターピルを皆が買って、それをばら撒けば、社会が変わるはずだと思ってる
— 奈由槻 (@samiahano) 2014, 11月 29
日本では緊急避妊薬(アフターピル)ノルレボのOTC(市販薬)化がなぜ困難なのか - Togetterまとめ http://t.co/gAg9aFgUKr
ノルレボの価格日本では2万円…しかも産婦人科で処方以外方法が…ってそれ緊急避妊として役割が果たしづらいやん。って話
— UMA甘味堂 (@kanmin765) 2014, 11月 30
未だにピル阻止と同じ化石な議論がまかり通ってるのね。こういうときに倫理関係者や権利アドボカシー関係が頑張ってほしいけど。>日本では緊急避妊薬(アフターピル)ノルレボのOTC(市販薬)化がなぜ困難なのか - Togetterまとめ http://t.co/zsHYNUV4Ro
— oniku (@c_h_g_s) 2014, 11月 14
↓これはもう一段ツッコミが必要というか…
副作用〜って言うけど「緊急避妊ピル」つってもノルレボはこれまで中用量ピルが使われてたのと比べたらかなり改善されているんだが、そのへんわかってる? てのもあるし
中絶の手法ってのも、日本はけっこう野蛮な部類なのでここもダメだし、てのもある。
— チハル@ベイブは1歳1ヶ月 (@tiharu4happy) 2014, 11月 15
(´・_・`).。oO(こういう現実を聞くと、娘を持つ親としては、緊急避妊薬を市販して欲しいと思うのだが…。性善説だけでは世の中は回ってないのよね…)
— 緒菊 (@kikubear) 2014, 11月 24
緊急避妊薬は医師の処方が必要というの何とも。緊急で使えないじゃん。処方箋なしで薬局薬店で買えるようにした方が被害者救済になるんじゃないか。
— まんげつや(越冬無理ゲー) (@eambai) 2014, 11月 24
野良妊婦すげーめいわくなんだよな、知り合いの産科医もこまってたし、っていうか、男に股ひらく女と中だしする男は責任もってやってほしい、っていうか、マジな話ピルと緊急避妊薬の規制緩和やってほしいなぁ
— rwong (@RiWong) 2014, 11月 30
思わぬ事故でゴムが外れたり、望まないSEXをしてしまった場合に、アフターピル処方してくれる病院探してそこまで行って診察受けて、とものすごく時間がかかる。いま、なう、すぐ欲しいんですよ女性は。アフターピル処方する病院より堕胎する病院の方が簡単に見つかるっておかしくないのかな?
— 海野やよい30日東ノ6aみりん (@uminyo) 2014, 11月 18
@uminyo 10年ほど前に事故ったとき、名古屋近辺で日曜日に処方してくれる医院を探すのに、4〜50件電話しました。
そしてようやく処方してくれた産婦人科で、明らかに間違った服薬指導をされて(服用間隔がおかしくてむしろ逆効果)、さらにセカンドオピニオンを求めて右往左往しました。
— 須藤玲司 (@LazyWorkz) 2014, 11月 18
@LazyWorkz それはご苦労されましたね!何度かいただいたことがあるのですが、ネットでアフター処方病院探しても、都内にいながら電車に乗っていくつか先の駅まで行かなきゃ行けないのはどういうことか。処方してますというアナウンスが無いだけなのかもですが、腑に落ちないですよね。
— 海野やよい30日東ノ6aみりん (@uminyo) 2014, 11月 18
アフターピルがもっと安く、薬局で手に入るようになればいいのに…。そして、女性の月経が全体的に楽になればいいのに!!!
— ヨッシー;-p (@yoshikwi_kwi) 2014, 11月 19
未成年の妊娠が全て非行なんかではない。
性犯罪による妊娠も存在している。
私はだから、性教育の充実と田舎でも(田舎だからこそ)匿名で手軽にアフターピル入手ができるそんな世になって欲しいのである。
— UMA甘味堂 (@kanmin765) 2014, 11月 26
緊急避妊薬、低用量ピル、中絶手術など、リプロダクティブ・ヘルス/ライツ関係の費用が高いのには、女性の性的活動に対して罰を与えてやろうという思想が日本文化の根底にあるのかな…と思ってしまったりする。
— ねずみ子 (@nezumiko_jp) 2014, 7月 24
女子高だったんだけど、中絶するときの胎内の赤子が器具から逃げる映像とか見たし(これは本当にトラウマになる人いると思うし、二度と見たくない)、デートDVの話とか聞かされたけど、緊急避妊薬のこととか聞いたこと無かったし、具体的に自分の身体をどう守ればいいのか教えてくれなかった。
— こりん (@tpfthmnstrtr) 2014, 7月 24
緊急避妊薬がまだ広まっていない時代の学生だったので教えてくれませんでしたが、避妊具について実際に触らせてくれたり、「自分の体を好きにしていいのは自分だけ」と教えてくれた母校には感謝しております。
— 緑豆腐 (@midori_tofu) 2014, 7月 24
処方が必要でなおかつ15,000円。値段自体高すぎるし土日ならば休日診療のリソースを使うことになる……。 / すぐに必要な時がある。緊急避妊薬ノルレボを市販薬に! http://t.co/s39M8PMvVG
— Sakurako(A.Suzuki) (@sakurako_szk) 2014, 11月 21
①緊急避妊薬のノルレボを市販薬にしよう!っていう活動があるらしく、想像以上に賛否両論で吃驚した。そもそも緊急避妊薬を必要とする女性は多いのに、緊急避妊薬の認知度が日本はまだ低いし、女性が低用量ピルを服用していることに対し治療目的より先に避妊目的だと思われることも多いよね。
— 夏美 (@n_6xx) 2014, 11月 20
②女性ってなんだかんだ言って自分の身体に対して凄く無関心で、乳がんや子宮頸がんの検診に行かないよね。私も確かにその1人だけど、女性特有の病気って女性同士でもデリケートで話しにくいところあるからそういうのも問題だし、常に守られてばかりはよくないと思う。
— 夏美 (@n_6xx) 2014, 11月 20
③とりあえず言いたいことはノルレボが市販薬云々をきっかけに、もっと女性が自分の身体に対して関心を持つようになればいいなあってことです。女性は守られながら自立する環境が整っているわけだしね。
— 夏美 (@n_6xx) 2014, 11月 20
自身性犯罪被害者であるUMA甘味堂さんが、呼びかけ人に加わりました。彼女のtw。https://t.co/wsF03Ysw0J …緊急避妊薬ノルレボを市販薬に! 呼びかけ人一覧http://t.co/2RQrtThwpA
— ピルとのつきあい方(公式) (@ruriko_pillton) 2014, 11月 24
性教育を受けたら子供の性行動が早くなるって考え方がよくわからないな。家庭科で料理や裁縫を習ったからって皆が料理や裁縫を積極的にやるようにはならないじゃない。
— シャオリエル (@xiaoli888) 2014, 11月 24
中絶手術の実際 きゅーさん@産婦人科医 のブログ
ピルやコンドーム、緊急避妊へのアクセスをよくして、値段を安くして、教育もちゃんとやって、中絶手術を減らしたい。やりたくないの
http://t.co/NBlnm2kbox
— 産婦人科医 (@syutoken_sanka) 2014, 11月 22
EMA(欧州医薬品庁)が性交後5日間効果があるとされる緊急避妊薬のellaOne(成分:ulipristal acetate)のスイッチを勧告。
日本はレボノルゲストレル(ノルレボ)すら処方せんがいるというのに
【EMA】
http://t.co/SwFHq3LMZ7
— 小嶋 慎二@アポネット (@kojima_aponet) 2014, 11月 21
以前あるフェミニストが私へのリプライでピルによる避妊を否定していたけど、男に避妊を任せているとこういうことが起こってしまう。望まない妊娠をしてしまう。男に避妊を任せピルを否定することは女の避妊権を奪うということ。いくら妊娠させた男に責任追求しても妊娠した身体は元に戻らない。
— 悠希@リバウンド (@ki_napon) 2013, 4月 21
アフターピルってそんなに高いのか…。なんで女ばっかり、金銭面でも肉体面でも精神面でも苦痛を強いられることが多いんだろう。切ない。悔しい。
— moss. (@Ooo00_lol) 2014, 8月 7
ノルレボ市販薬化を求める声、声、声。(その4)ノルレボ市販薬化を求める声、声、声。(その3)
ノルレボ市販薬化を求める声、声、声。(その2)
ノルレボ市販薬化を求める声、声、声。(その1)
2014年11月29日土曜日
レイプ被害と緊急避妊薬(市販薬化が必要な理由その6)
レイプによる妊娠中絶
平成24年度の統計によると、暴行脅迫を事由とする中絶は180件で、
暴行脅迫による中絶が全中絶に占める比率は0.092%(1万件中9.2件)でした(「衛生行政報告例」)。
しかし、中絶統計は必ずしも実態を反映していません。
秋田県の報告では、暴行脅迫による中絶は約1.33%(1万件中133件)で、
全国平均の14倍余となっています。
秋田県のレイプが全国平均の14倍も多いとは思えません。
一方、埼玉県など15県では、暴行脅迫を事由とする中絶は報告されていません。
15県では、暴行脅迫による妊娠中絶がゼロだったとは思えません。
衛生行政報告例からは、レイプによる妊娠中絶の実態は見えてきません。
レイプの実態
興味深い調査は、「男女間における暴力に関する調査」です。
この調査によると、無理矢理性交された経験のある女性は、7.2~7.3%です。
30歳代に限れば12.1%にも上ります。
無理矢理性交を強いた加害者は、全く知らない人13.8%、顔見知り程度の人13.8%、よく知っている人61.8%となっています。
無理矢理性交の被害にあった時期は、未成年の時期が32.6%を占めます。
被害を誰にも相談しなかったのは62.6%で、警察に連絡・相談したのは4.1%でした。
この調査は、無理矢理性交を強いられ妊娠するケースが相当数あることを示唆しています。
レイプに伴う緊急避妊の必要数
「犯罪白書」によると平成24年に警察が認知した強姦事件は、1240件でした。
強姦被害者が警察に届け出るケースは2%~4%と推測されています。
そうであれば、実際には年間3万件から6万件の強姦事件が起きていることになります。
この数値を基にすると、レイプによる妊娠は2400件から4800件と推測されます。
レイプによる妊娠の大部分が中絶されると考えると、
中絶統計(「衛生行政報告例」)が暴行脅迫を事由とする中絶件数を180件としているのは、余りにも実態と乖離しすぎています。
年間3万件から6万件と推測されるレイプ被害の女性が、
速やかに緊急避妊にアクセスできるようにしなければなりません。
レイプによる妊娠回避は最優先事項
レイプによる妊娠は、年間2400件から4800件と推測されます。
レイプされた上に妊娠してしまえば、女性は二重の苦しみを背負わされます。
何としても妊娠を避ける措置が必要です。
ノルレボタイプの緊急避妊薬を12時間以内に服用した場合、
妊娠率は0.5%との報告があります。
もし、レイプされた女性が12時間以内にノルレボを服用できれば、
年間2400件から4800件の妊娠を150件から300件に激減させることができます。
警察には緊急避妊薬がない
レイプ被害を警察に届け出ると、病院の診察代や緊急避妊薬の代金などが公費で支払われる制度があります。
しかし、警察に緊急避妊薬があるわけではありません。
病院を受診し支払った代金が後日還付される制度です。
緊急避妊薬のより早い、できれば12時間以内の服用をサポートする制度とは、必ずしもなっていません。
レイプ被害者にはサポートが必要
レイプ被害に遭って冷静でいられる女性はいません。
まして、レイプ被害者の約1/3は未成年の女性です。
混乱して何をしなくてはならないか、考えられなくなることも少なくありません。
レイプ被害者にはサポートが必要です。
サポートするのは、警察であってもよいし、病院であってもよいのですが、
現実に警察や病院に直行できるレイプ被害者は多くありません。
友人や家族、支援団体や学校の保健室は、
レイプ被害者の有力なサポーターです。
ノルレボが市販薬であれば、
代理で購入した家族がノルレボを被害女性に手渡すことも可能になります。
全国津々浦々の警察や学校保健室にノルレボを常備することも可能になります。
緊急避妊薬とレイプの関連付け言説
「レイプの被害者を救済するために緊急避妊薬は必要だ。」
そうです、その通りです。
そして多くの人が緊急避妊薬について語る時、このように語っています。
緊急避妊薬はレイプ被害者にとって、なくてはならない物です。
だから、そのように語られるのは当然のことです。
しかし、日本ほど緊急避妊薬がレイプと関連づけて語られる国はありません。
緊急避妊薬の意義はレイプを引き合いに出すと理解されやすいという事情があるにせよ、
やや違和感を感じます。
もし、レイプ被害者を本気で救済しようと思えば、
市販薬化は不可避です。
レイプに遭って12時間以内に病院に辿り着けることは、
現実的にはほぼ無理です。
今この文章を読んでいるあなたが今の時間にレイプされたら、
12時間以内に病院でノルレボの処方を受けることができるか考えてみて下さい。
現実のレイプ被害者のことを考えているのなら、
「レイプの被害者を救済するために緊急避妊薬は必要だ」とだけでなく、
「レイプの被害者を救済するために緊急避妊薬の市販薬化が必要だ」と語られるはずです。
恩恵としての緊急避妊薬
きちんと避妊すれば緊急避妊は必要ないと考える人がいます。
コンドームはきちんと使えば失敗しないと考えるのは信仰ですが、
そのような宗教を信じている人もいます。
コンドーム教です。
この宗教の信者は基本的にはピルも緊急避妊も不要と考えます。
彼らにとって、ピルは生理痛の緩和など治療目的でなら許容されます。
彼らにとって、緊急避妊はレイプによる妊娠防止に使われるのなら許されます。
生理痛に苦しむ「かわいそうな女性」に対する恩恵がピルであり、
レイプされた「かわいそうな女性」に対する恩恵が緊急避妊です。
信教は自由ですから、コンドーム教を信じること自体に問題はありません。
しかし、1つ問題があります。
コンドーム教の信者は、ピルは避妊のために必要ないと考えます。
彼らにとって、避妊のためにピルを使う女性は理解できない女性です。
2004年以来ピルの治療効果が強調されましたが、
それと同時にピルはヤリマンの薬との偏見が広まりました。
彼らにとって、避妊失敗のために緊急避妊薬を使う女性は理解できない女性です。
レイプ被害救済のための緊急避妊薬の強調は、
緊急避妊薬への偏見を広めてしまう可能性があります。
きちんと避妊していても避妊失敗はあります。
だから、ピルも緊急避妊薬も必要なのです。
ピルも緊急避妊薬も恩恵ではありません。
しっかり避妊することは女性の権利だから、
ピルも緊急避妊薬も必要なのです。
ノルレボはレイプ専用薬ではありません。
2014年11月21日金曜日
ノルレボ市販薬化を求める声、声、声。(その3)
避妊へのアクセスはリプロダクティブライツの核心です。
ノルレボが他国と同様な価格でドラックストアで買えるように、
声を上げていきましょう。
【すぐに必要な時がある。緊急避妊薬ノルレボを市販薬に!】キャンペーン
http://t.co/Qkb1JMWBKO
— ピルとのつきあい方(公式) (@ruriko_pillton) 2014, 10月 25
@ruriko_pillton Twitter、サイト拝見させて頂きました。女子が自分の身を守るために市販化賛成です。性犯罪被害等による望まない妊娠で苦しむ女性が少なくなりますように…。男尊女卑社会が浸透してきた日本では思考の凝り固まった男性たちへの性の再教育も必要ですね。
— さくら (@yuruyururi_non) 2014, 11月 19
普段、月経による辛い症状なんかの話については「聞かされる」ことを嫌がったり華麗にスルーしてくださる男性様方が、どうしてかアフターピルの副作用に関しては「相当強いらしいしコンビニなどで気軽に手に入っていいものではない」などとあれこれ"心配"してくださるの、本当に優しいなと思います。
— ニハニャン (@2_to_8) 2014, 11月 19
コンビニでアフターピル売ってくれたらいいのに っておばさんが思う理由は、いわゆる「性的暴行」のケース以外に 恋人同士で合意の上でも、彼氏の方が意識が低くて「ゴム付けてるから」とか嘘ついて生挿入する、カウパーで妊娠しないと本気で思っている人が(若くない方でも)結構いるんですね(続く
— 和六里ハル(トロピカル母娘mix発売中 (@wamusato) 2014, 11月 18
「外に出せば大丈夫」「生理中だから大丈夫」「安全日だから大丈夫」「後で洗えば大丈夫」→生挿入というケース、今でも結構多いと思うんです。で、カップルでおっぱじめてから女が気付いた場合、体勢的に 女側から即相手を引き剥がすのは困難です。(続く
— 和六里ハル(トロピカル母娘mix発売中 (@wamusato) 2014, 11月 18
あと、照明を暗くしてしまえばゴム付けてるか確認も難しい。彼氏に「ゴム付けたよ」と言われてしまえば、大抵はそのまま受け入れるんじゃないでしょうか。女からしつこく確認なんかしたら、下手したら彼氏は
ゴムつけてた場合「信用されていない」
ウソついてた場合「めんどくさい女」
って感じで
— 和六里ハル(トロピカル母娘mix発売中 (@wamusato) 2014, 11月 18
それから、性暴行が増えるのではないか、というご意見をいただきましたが、おばさんは、そういう「実際やっちゃう」人というのは、どういう状況だろうが機会があれば無理やりやっちゃうと思うんですよね アレです、「暴力映画観てるからリアルで犯罪を犯す」みたいな感じといいますか
— 和六里ハル(トロピカル母娘mix発売中 (@wamusato) 2014, 11月 18
おばさんがヤバイと思っているのは、合意の上での、子作り目的では無いセックスで妊娠してしまう事なので アフターピルはコンビニ売りして欲しいんですよね でも性病や性感染症も恐ろしいのでコンドーム付けようねっていう そういう
— 和六里ハル(トロピカル母娘mix発売中 (@wamusato) 2014, 11月 18
アンチフェミ的な人に「女性専用車両」「痴漢冤罪」「ベビーカー」「マタニティマーク」「性役割規範」「緊急避妊薬」「賃金、雇用の格差」あたりについて意見を聞いてみれば「なぜ」「何の」アンチなのかわかると思っています。
— 廃駅 (@haieki) 2014, 11月 18
医師に説教されるのかは知らないけど、ノルレボで諭吉が飛んでいくのはやはりきついよ。
ノルレボを通常の避妊に使うのは避妊に成功する確率も他の避妊法に比べて明らかに悪いし、1500円程度にしてもコストパフォーマンス的に悪い、あくまで緊急避妊用ということ
— シトリィ (@sitry001) 2014, 11月 17
ノルレボの価格つりあげて処方の敷居をあげたら、緊急避妊がいま必要なひとに処方できなくなるんじゃない?
緊急なんだからさ。
とにかく必要なひとにまっさきに。
— シトリィ (@sitry001) 2014, 11月 17
ノルレボ市販化してほしい、もっと手に入れやすく、との意見にそれより性教育が重要、コンドーム使えとの反論が出てるがそういう反論をする人にこそ性教育が必要なのかもしれない。
ノルレボはコンドームの代替品ではない。
コンドームでの避妊に失敗することがある。
— シトリィ (@sitry001) 2014, 11月 17
ほんま、ピルや緊急避妊ピルは入手の敷居が低い方がいい。
性教育をしていようが、避妊失敗する時はしますし、様々な理由で産婦人科に行けなかったり、持ち合わせのお金が少なくて、緊急避妊ができなかった、というのはつらい。
— シトリィ (@sitry001) 2014, 11月 17
海外四七カ国で使用されながらも日本では認可されてなかった緊急避妊剤「ノルレボ錠」が昨年解禁され一年余。承認する際に厚労省が過去には例がないパブコメを実施し山谷えり子参院議員が子供の性行為へのハードルを下げると政府に答弁を求める等、社会的にも話題を呼んだ。(伊豆百合子・週刊金曜日)
— マークん (@marktrumpet) 2012, 7月 19
なんだかなあ。アフターピルの副作用、そんな恐ろしいものじゃないのになあ。吐き気が続く“かもしれない”けど、抜けりゃそれまで。二日酔い程度で妊娠回避できるなら安いもんでしょ。ヤッペ法ですら。ノルレボに至っては副作用激減!…そのかわり最低でも一万円かかるように敷居高くされてるけどねー
— kokuyo (@Lib_amiz) 2012, 10月 9
誰に投票したらノルレボや低用量ピルが安くなるのさw そういう論点が話題になる日はいつか来るのか。いや越させなきゃなんないんだけどさ、具体的に私に何ができるかねえ。「副作用怖い」「高い」「婦人科億劫」の合唱はうんざりだ。毎日定時服用するのが面倒、というとこは同意するww
— kokuyo (@Lib_amiz) 2012, 12月 14
1万5千円とか高すぎるよな>緊急避妊薬ノルレボ。さらにその時に病院が開いてなかったら処方してもらう事もできないし。地方在住だったらそもそも処方してくれる病院があまりなかったり。昔せっかくノルレボ承認希望のパブコメも書いたのに、これでは必要な人間の所に行き渡らないだろ。
— マリ姉@(ㅎㅎ)(눈_눈 )
エレリ厨 (@marinee0526) 2012, 12月 24
緊急避妊薬の話してるときに、一番はセックスしないこと!とかすげぇな・・・
強姦被害者にもそれ言えんの?っていう
— アナスタシア (@supika_24) 2014, 11月 17
隣の県から月曜日に緊急避妊薬をもらいに来たいと、留守電に。月曜まで待つのか?貴重な時間が過ぎてしまう。しようがないので明日来てもらうことに。ノルレボが(リーズナブルな価格で)薬局で購入出来ればこんなことにはならないのだが…
— Joe Kurosu, M.D. (@shimokitajoe) 2014, 11月 15
@ruriko_pillton 賛同します。サイト・ピルとのつきあい方さんにはとてもお世話になりました。制限時間のある薬がすぐに手に入らない状況にあるのはおかしいと思います。
— 七織々 (@nanaoriori) 2014, 11月 17
「制限時間のある薬がすぐに手に入らない状況にあるのはおかしい」(https://t.co/8ODAnJHRPb )――いやほんとその通りだよね。同じように「おかしい」と思っていただける方はこちら https://t.co/nmBLOaOHjs に賛同のリプライを。
— 破レ傘(横浜駅取材班) (@kenketsumiyagi) 2014, 11月 17
そもそも、緊急避妊薬の対応がどうしてこんなに酷いのか、邪魔をする輩は一体何のつもりなのか、理解に苦しむ
— 奈由槻 (@samiahano) 2014, 11月 15
緊急避妊薬が市販化されると、「強制的に服用させられる」ケースがあるから婦人科でもらえることにしなきゃいけないと考えるそうだが、強制的に服用させられるケースがあったとして、副作用が非常に少ないのにどのような問題があるんだろうか。お医者さんじゃないと見えない世界なのかな?
— てふこふ (@Persephoneof) 2014, 11月 17
相手が子供を欲しくないから、女性が無理に飲まされるようなことがあったとしても、飲む飲まないがそもそも選択肢になくて、そういう場合に妊娠してしまうリスクの方が大きくないか?
— てふこふ (@Persephoneof) 2014, 11月 17
性教育や避妊法を教えなければ若い人がセックスしなくなると思うのはなんでなんだろうね。何も知らないで純粋に育ったとしても性犯罪の被害に遭わずに済むわけでもない。
— てふこふ (@Persephoneof) 2014, 11月 17
むしろ、知らないから、避妊しなかったり、健康を損ねたり、誰にも相談出来ずに妊娠することになってしまうんだと思うんだけど…
— てふこふ (@Persephoneof) 2014, 11月 17
緊急避妊薬を強制的に飲まされる可能性がある、なんて話で想い出したのは、ピルは環境ホルモンだとかいう話。結論に無理矢理こじつけているとしか思えないんだけど。
— ピルとのつきあい方(公式) (@ruriko_pillton) 2014, 11月 17
@ruriko_pillton あのとき20歳だった私は、今31歳になりました。あの時に私は何をどのようにして考えるべきなのかという視点を学び、今も学び続けています。何も知らなかった20歳の私に、ルリ子さんの蒔いた種が芽吹き、今の私がここにあります。ルリ子さんは私の勇気です。
— 多摩湖@narcolepsy (@tamako_han) 2014, 11月 17
産婦人科に行けない/行きたくないから低用量ピルがあるにも関わらず緊急避妊薬しか使わない/使えないなら、行きにくい雰囲気があることが問題だし、緊急避妊薬のせいで性病が増えるというのも、現実に起こったとしたなら知識不足や教育不足のせいで、道徳の問題ではないよなぁ。
— てふこふ (@Persephoneof) 2014, 11月 16
避妊のために毎度緊急避妊薬を'濫用'する人が続々現れたとして、その人たちに必要なのは適切な知識と性教育であって、簡単なアクセスへの規制ではない。
だいたい濫用と言われるほどたくさん買い込むなら、低用量ピルの方が安いし便利だしそっちを使うんじゃ?
— てふこふ (@Persephoneof) 2014, 11月 16
うん、緊急避妊薬のアクセスっていろんな方法があるほうがいいと思う。ドラッグストアや薬局だけでなく、コンビニで置いてもいいくらい。とにかく、すぐ飲むことが肝要なのに、そのアクセスが乏しいと意味ないもん。>RT
— はと子 (@hatoco_hatoyama) 2014, 11月 15
えーっと、私国際生の駆け込み寺になってるのは毎度のことなんだけど、今回は緊急避妊ピル(アフターピル)について問い合わせがあって、明日日曜で病院空いてないからどこで手に入れることできるんだろう?どこに相談すればいいのかも分からない。。学校も閉まってるし。。
— IG:sally_niimura (@sarinimu) 2014, 11月 8
フェミとか面倒とか放っておくとある日身近な人が泣くかも知れない話ですので。選択肢が大いに越したことはないんです。 【私たちにノルレボを! ドラッグストアで買える緊急避妊薬を実現させよう】キャンペーン
http://t.co/nXBSOo3tdA…
— 緑豆腐 (@midori_tofu) 2014, 11月 13
いま俺のTLで盛んに流れてる、緊急避妊薬に関しても「女性の自立」には生かされない運用をされてることには気づかないんだろうな。「女性を守る」ために制限しているのに何で? って、純粋に思ってたりするんだろうな。
— 柏崎玲央奈 (@miraiko) 2014, 11月 15
ノルレボの価格を吊り上げたら、未成年や未婚女性の性行為は抑止できるのでしょうか。ノルレボの価格を吊り上げたら、正しい避妊法は普及するのでしょうか。
— Mami (@mami_tamako_nob) 2014, 11月 15
ノルレボがドラッグストアで1500円で買えるようになったら常備もできる。今の日本で、毎回1500円使えるほど裕福な若い女性はまずいない。バックアップがあったら無謀になるだろうって推論はオカシイ。ノルレボが医師のお説教付き15000円って現実もオカシイ。
— Mami (@mami_tamako_nob) 2014, 11月 15
@ruriko_pillton ひとりの娘の父親として、キャンペーンに賛同いたします。http://t.co/gnuPQlEFPN
— レッシーぱぱ/石原隆行 (@ressii_papa) 2014, 11月 16
@mihyonsong そうそう、コンビニに置くべき。夜中に産婦人科医が起こされるのもよくないし、会社や学校を休んで産婦人科に緊急避妊薬を取りに行く余裕はないはず。多くの人が普通に行っているセックスに対して特別視しすぎだ@imam_non @narumita @k1h
— 産婦人科医 (@syutoken_sanka) 2014, 11月 15
『性行為の際に避妊しているかどうか』は双方の責任だからなぁ…だからこそ男女が健全に性生活とその結果をコントロールする為に、緊急避妊薬の利用緩和が必要なんだと思うんだけど。うっかり破れても大丈夫な様に、二重三重のダメージコントロール超大事な訳で
— ジェントル饅頭おシマ (@jentleman10) 2014, 11月 15
「緊急避妊について正しく理解する週間」やったらどうかな。セクシャルマイノリティについて「正しく理解」するより全然簡単だと思うよ!まともなお医者さんを呼んできて話してもらうだけですむもんね。
— saebou (@Cristoforou) 2010, 5月 15
↓緊急避妊薬の認可遅れは、望まない子供でも生ませる事が少子化対策になると思ってるせいかもしれない。堕胎が増えるだけなのにね。この国は父親に認められない子供を女が一人で育てられる様にはできてない。 http://htn.to/DgKiPQ
— ナツ (@NATSU2007) 2010, 7月 22
薬局に行けば売ってます。処方箋いらないです。大都市なら24時間開いてます。ショーケース内のは少々お高いけど、薬剤師さんに「緊急避妊薬」って言えば、2回分で200円くらいの安いの出してくれます。日本の中用量ピル転用と違い、何錠も飲まなくていいし、副作用もキツくないです。怖くないよ。
— 深海魚 (@silly_fish) 2010, 9月 1
緊急避妊薬の販売に反対のやつは、「ばんそうこうがあると怪我をしてもいいやと思って怪我が増えるから絆創膏売らないほうがよい」という意見にも賛成なのかな?
— ナカヤマダイスケ (@gonchang) 2010, 12月 24
緊急避妊反対の中高年男性は少なくない。自然に反している!という人たちには、だったらバイアグラも脱毛治療薬もいらないのでは、と聞いてみる。
— 堀 成美 (@narumita) 2010, 12月 24
http://bit.ly/ktTbd2 あすか製薬 緊急避妊薬ノレルボ 希望小売価格は1万円程度。 医師の処方が必要で保険適用がない一回1万以上もする薬の乱用を心配するとは、さすがJカストと言われるだけのことはありますな。
— 茶坊主 (@cha_bouz) 2011, 5月 30
イギリスでは緊急避妊薬は施設へ行くと無料。薬局で買っても3000円 / イギリスの徹底した性教育。性感染症や避妊も教えている http://htn.to/wAciyo
— たんぽぽ (@pissenlit_10) 2011, 5月 30
明日は緊急避妊セミナーに出席予定。本当は大阪で出席する予定でしたが、急遽都合が悪くなりキャンセル。今回は神戸のオークラが会場です。緊急避妊希望者はうちでは年間数名いるかどうか。1回分で1万円を超える薬のストックは正直厳しい。まだ導入できていません。
— ともこ (@tomokominami) 2011, 10月 15
健康保険で処方できるピル「ヤーズ」、ホルモンがにじみ出るIUD「ミレーナ」、避妊率の高い緊急避妊ピル「ノルレボ」、困った人の足元を見て、値段が高すぎる!!何とかならないのか!!!
ほんとに困った人たちだ。
— 高村医院の院長 高村宏のツイッター (@takamura_iin) 2012, 2月 19
英では国立病院で無償配布しててERでも手に入るのになあ。ERサービスの重要項目。外人でも旅行者でももらえる。英は現実主義。RT @kkitagaw: 米保守派の論客がモーニングピル(緊急避妊薬)への保険適用に反対。理由は宗教の自由に反するという主張。
— めいろま (@May_Roma) 2012, 3月 3
緊急避妊薬処方5万件 承認から1年 徐々に普及 http://t.co/oZ4u3WnR 有効な緊急避妊法が広がれば、人工妊娠中絶の減少につながるとみられているが、すべての産婦人科にあるわけではないなど、課題もある。
— かつらぎゆう【林檎焼菓子】 (@mayakima) 2012, 5月 24
しんぶん赤旗〜緊急避妊ピルや中絶ピルについて日本の医療従事者はほとんどわかっていないか関心がない。20世紀から21世紀の薬として「性の健康」の概念を変えるに足る画期的な薬。望まない妊娠をして泣きながら堕胎するような事はなくせるし時代遅れ〜 http://t.co/mQw25I4z
— 独立ケアマネもみじ (@hakamadamomiji) 2012, 9月 20
未成年の青少年は、大人と比べて声を上げにくい。だから性暴力に狙われやすい。未成年を保護するシステム作りのひとつとして、親の承諾なしでの緊急避妊薬支給は本来必要な仕組み。だって、親だからこそ相談したくない子もいるから。思春期の青少年とか想像してごらん。
— Hikichin (@hikichin) 2012, 9月 27
緊急避妊薬が「体に負担がかかる!」「副作用が!」とか言うひとたちへ。望まない妊娠&中絶のリスクと、いっときの(運がよけりゃ全く無いかもしれない)副作用のリスク、よくよく考えて比較した上でおっしゃってるんで? 「なんだかよくわからないクスリ」より掻爬がお好みで?
— kokuyo (@Lib_amiz) 2012, 10月 9
緊急避妊薬を理解していない人は多いと思います。本当に障壁をなくせ! 【http://t.co/VXqsRW4N】緊急避妊薬、全障壁をなくせ【米国産科婦人科学会】 #m3com http://t.co/7REWIYbq @m3com_editorsさんから
— minmin (@maichan2525) 2012, 10月 25
日本でも、医療機関アクセスの難しい地域では「万が一のために欲しい」との希望をよくききます。 RT @k1h 17歳未満女児に緊急避妊薬を事前処方も と米国小児科学会 http://t.co/Esg6EDZC
— 堀 成美 (@narumita) 2012, 11月 27
「緊急避妊用ピルが必要になるということは、考えも無しに避妊せず性行為をした可能性が高いです。」って、男もな。男も緊急避妊ピル飲ませろ。かなりの長期間体調が悪くなるらしいが。
— あやさキ (@AyahSaki) 2013, 1月 10
(残念ながら?ノルレボの副作用はそれぼとひどくありませんし、長続きもしませんが)
緊急避妊薬経験、米女性の11% 2002年の4.2%から上昇 緊急避妊薬を含めた避妊手段をすべての女性が金銭的負担なしで利用できるようになれば、女性が自らの家族、健康、将来を決めるという基本的人権が改善されると
m3 http://t.co/yWkkZbJj4B #kenko
— 中山和弘 (@NAKAYAMAKazhiro) 2013, 2月 26
低容量ピルや緊急避妊、中絶など、女の性的身体を管理しようとする社会は、その母性までコントロールする。「良い/悪い父親」について語る言説より、「良い/悪い母親」についてから言説の方が圧倒的に多いことを見ても明らか。
— 水無月尽 (@minadukijin) 2013, 4月 1
連休中も緊急避妊薬を処方してくれる病院が近くにある人はいいですが、近くに病院自体がない環境の人もたくさんいます。やはり緊急避妊薬のOTC化は必要です。早急なOTC化が無理でも、産婦人科の先生方には、どうか緊急避妊薬の事前処方・予防処方を積極的に行っていただきたいと、切に願います。
— ねずみ子 (@nezumiko_jp) 2013, 4月 29
実際に服用するか否かに関わらず、ピルや緊急避妊薬に関する知識は女性にとって必須だと思う。薬を服用するとき医師や薬剤師の指示に従うのが基本であることは否定しない。しかし自分でより詳細な情報を調べ自分で判断することが必要な場合もあると思う。その典型がピルと緊急避妊薬ではないだろうか。
— ねずみ子 (@nezumiko_jp) 2013, 6月 7
避妊しろとか言う割には、緊急避妊の情報とか小出しだし、若者に性教育するのは寝た子を起こすとかとんちんかんなこともよく言われているよね。げんなり。
— きつり (@kizury) 2013, 7月 6
てかこれリアルな話、結構重要だったりする。>RT
そして補足。
・病院によっては緊急避妊ピルが処方されない場合があるので、新しい感じの産婦人科に行くことをおすすめします。
・保険がきかないので、大体10000~20000円程度かかります。
・副作用で吐き気等の症状があります。
— 蒼天蒼空@社会人 (@chamo359) 2013, 7月 28
緊急避妊のこと、保健の授業に取り入れていただきたい。一般の大人の女性でさえ、72時間以内のアフターピルでの緊急避妊法を知らない人がたくさんいらっしゃる。家庭でお母さんが、娘さんに教える方など稀でしょうから。RT
— りす鉄(やぶ)看護師 (@risutetsu) 2013, 8月 18
緊急避妊のことを教えないほうがいいのでは?という大人が時々います。妊娠の恐怖や実際にそのあと受ける医療での負担や人生への影響をご存じないのかもしれません。反対する根拠「は避妊を軽視しそうだから」。どのように教えるか、の工夫の話をするほうが生産的と考えています。
— 堀 成美 (@narumita) 2013, 8月 18
24時間産婦人科医師対応を謳っているはずの性暴力救援センター大阪「SACHICO」ですが、この前4月30日午前1時の真夜中に、SWASHに緊急避妊ピルの要請があり、困っていた方にすぐにSACHICOを紹介しました。しかし、「いま医師が不在だからピルは渡せない」と言われたそうで、
— swash (@swash_jp) 2013, 8月 19
日本では、定量ピルの解禁には、20年もかかった。1999年に解禁された。
しかし、男性のバイアグラは、たった3か月で解禁。
緊急避妊目的のアフターピルは、2011年5月から解禁されたが、受診しないと処方されず、1万円以上、と大変高価で若い人にはキツイ。
望まぬ妊娠への支援冷遇。
— らまんゆり子 (@ramanmaruta) 2013, 10月 10
やっぱり、親のタイプによっては成人してても生理云々とかのセクシャル的なこと言いづらいし、ましてやそれが女学生なら。
強姦された、なら尚更言いづらいから、やっぱり緊急避妊薬は気軽に買える価格であるべき。
— yuko@スリッ〇の足皇帝 (@yukonyu) 2014, 11月 9
たぶん緊急避妊薬をすぐに買えるように!と今の日本で言っても、多数の一般人は「そこまですること?」って反応なんだと思う
それは日本の性教育、慣習、諸々の結果、なかなか動かない通念のような気がする
「できちゃったら産ませる」のが責任トルってことらしいからね
— 瑞谷藻緯 (@MoiMizutani) 2014, 11月 10
そういう女性とは
要するに「ヤリマンな性に乱れた女は痛い目を見るべき」というシチュエーションしか想像できない人間がこういうこと言ってるわけで
ついった上でも反対を言う人間の多くは、緊急避妊薬が必要になりそうなシチュエーションを多数想定していない、想像力や経験に乏しい人に見える
— 瑞谷藻緯 (@MoiMizutani) 2014, 11月 14
ノルレボの頻繁な使用で困るのは誰なんだろう。ノルレボタイプの緊急避妊薬を1周期に複数回使っても、周期の乱れ以外の深刻な副作用は無いとの報告もある。中絶と比較したらはるかに害は少ない。
— Mami (@mami_tamako_nob) 2014, 11月 15
ノルレボ勉強会だん。定期的に使わないようにということで、値段は高く設定しているとのこと。たしかに、当直中に調剤した時も、最初患者さん値段聞いてギリギリまで迷っとられたなぁ。 #新人薬剤師
— sumire (@sumire_sumicky) 2012, 4月 18
ノルレボ錠を勝手に販売し勝手に頒布しよう!そうでもしないとこの状況は変わらない
— 奈由槻 (@samiahano) 2014, 11月 13
諸外国と異なり、日本ではノルレボの入手には病院を受診しなくてはなりませんし、価格も諸外国の約10倍というべらぼうな価格です。
諸外国と同様の緊急避妊薬実現は女性の願いです。
【すぐに必要な時がある。緊急避妊薬ノルレボを市販薬に!】
http://t.co/PGKc2eFHFY
— 小嶋 慎二@アポネット (@kojima_aponet) 2014, 11月 9
実際アフターピル飲めばいいじゃんで避妊に協力しない奴は出てくるだろうけど、それは大多数に有益ないつでも避妊にアクセスできる仕組みを導入しない理由にはならない。
あとそういう理由(無知)で避妊に協力しないやつは今だってなんのかんの理由つけてしてないと思う。
他の人の話をきいて思う。
— あぶらあげ (@r8_notsuka) 2014, 11月 13
ノルレボ市販薬化を求める声、声、声。(その4)
ノルレボ市販薬化を求める声、声、声。(その3)
ノルレボ市販薬化を求める声、声、声。(その2)
ノルレボ市販薬化を求める声、声、声。(その1)
更新しました。「ノルレボ市販薬化を求める声、声、声。(その3)」 http://t.co/ph7Wxuo4Qb 切なる声が届かない国であってほしくない。
— ピルとのつきあい方(公式) (@ruriko_pillton) 2014, 11月 21
2014年11月17日月曜日
権利としての避妊意識(市販薬化が必要な理由その5)
性教育は重要です
望まない妊娠をなくすには、性教育は重要です。
このことには、だれも異論はないでしょう。
現在の日本では、避妊についての教育はなされていないか、
なされていても極めて不十分です。
性教育の充実は課題です。
知識だけでは不十分
では、正しい性知識を教えるだけで十分なのでしょうか?
答えは、NOです。
中絶を繰り返す女性がいます。
彼女の避妊についての知識は、必ずしも乏しいわけではありません。
なぜ彼女はしっかり避妊をしないのでしょうか?
大切な自尊感情
望まない妊娠をなくしていくのに、避妊の知識より大切なものがあります。
自分が好きであること、
そしてその自分を自分で守るという意志。
自尊感情とも言います。
避妊は一人で行うものではありません。
女性の自尊感情が弱ければ、知識があっても役に立ちません。
自尊感情は教えられない
きれいな言葉でいくらピルの宣伝をしてもピルは普及しません。
自分を自分で守るという意志がなければ、ピルの服用は長続きしません。
日本にないのは、女性の自尊感情をはぐくむ風土です。
それは一朝一夕にできるものではありません。
自尊感情は教えることのできないものだからです。
緊急避妊薬を通して学ぶ
自尊感情は教えることができません。
生きていく中で経験を通して学ぶものです。
避妊の失敗は自身の身体の危機です。
危機に立ち向かう行動は、自尊感情をはぐくみます。
緊急避妊薬にアクセスし妊娠を回避する行動を通して、
自分の身体を守ることの大切さに気づいていきます。
権利としての避妊
欧米では中絶は長らく禁止でした。
中絶が合法化されるのは、ピルより後の1970年代です。
中絶が禁止されていた時代の妊娠の恐怖を
現代人は想像できません。
その時代の女性達にとって、避妊はとても切実でした。
自分で自分の身体を守るという思想も避妊を権利と考える思想も、
そのような時代背景・社会背景の中で生まれました。
恩恵としての避妊
日本では家族計画が国策として採用されました。
避妊も中絶も与えられたものでした。
日本では中絶も避妊も権利ではなく、恩恵でした。
そして、今もやはり恩恵として意識されています。
避妊が権利でなく恩恵である時、
避妊は義務と意識されます。
エンパワーメントに役立たない
日本において避妊は義務です。
日本においてピルは恩恵です。
だから男性にお願いし、医師の指導に従うものです。
そして、緊急避妊薬の扱いもまた恩恵なのです。
避妊の徹底に貢献
緊急避妊薬の市販薬化は、恩恵としての避妊、義務としての避妊から、
権利としての避妊への転換を意味します。
避妊はプライベートな事柄です。
義務や恩恵を強調しても、徹底しにくいものです。
避妊を権利として捉え、自尊感情をはぐくむことが長い目で見れば、
避妊の徹底につながります。
自尊感情と人権意識
劣悪な境遇に置かれ苦しんでいる人々がいます。
彼らは慈善を必要としています。
しかし、慈善は彼らを救いません。
自尊感情をはぐくまない慈善は、むしろ有害なこともあります。
自尊感情と人権意識は密接な関係にあります。
避妊に関して、日本の女性全てが劣悪な環境におかれています。
私たちに必要なものは、恩恵としての緊急避妊ではありません。
自らを守るという意識
見方によれば、緊急避妊薬は便利なアイテムです。
見方によれば、ピルも便利なアイテムです。
緊急避妊薬やピルが単に便利なアイテムである時、
それが普及することはありません。
その利便性が負担を上回るとは限らないからです。
緊急避妊薬やピルは女性が自らを守る手段です。
女性の自らを守るという意識こそ重要です。
緊急避妊薬へのアクセスを困難にしている社会では、
自らを守るという意識は育ちません。
緊急避妊薬の市販薬化は意識の転換の第一歩です。
リプロセンターへの一歩(市販薬化が必要な理由その7)
日本は避妊サポートの先進国だった
日本は人類史上初めて、避妊を国策として採用します。
家族計画運動です。
1950年代の日本は、避妊について最も先進的な国でした。
家族計画運動を担ったのは、助産婦や保健婦でした。
当時、主流の避妊法はペッサリーでした。
町内会単位で避妊法の講習会が開かれ、
女性達に避妊法を教えました。
避妊の普及と乳幼児保健の改善はセットで進められました。
単発の講習会だけでなく、日常的な相談・指導が行われました。
しかし、避妊法がコンドームに移るにつれ、
地域での家族計画運動は衰退していきました。
ピル鎖国の40年間
日本がピル鎖国をしていた40年の間に、
日本は避妊先進国の地位を失います。
欧米ではこの間に、地域の避妊相談施設が設立され充実していきます。
避妊相談施設は、単に避妊だけでなくSTD予防、性自認、DVから禁煙まで、
カバーする領域を広げていきました。
避妊相談施設のメリット
避妊の問題は純然たる医学問題とは言えません。
場合によっては、人生相談的な内容にわたることもあります。
実は、日本はそのような避妊相談の先進国でした。
1952年に優生保護法の一部を改正し、受胎調節実地指導員制度が創設されました。
1955年の改正では、受胎調節実地指導員に避妊薬(非経口)の販売を認める改正がなされました。
受胎調節実地指導員は、女性達の悩みの相談相手でした。
女性達の声に耳を傾ける受胎調節実地指導員がいたから、
避妊法が日本の隅々まで普及しました。
現在も受胎調節実地指導員の制度は残っていますが、
多分に形骸化しています。
避妊は個々人の社会的・個人的背景が関係しますので、
ソーシャルワーカー的な要素が必要です。
2009年、日本看護協会は受胎調節実地指導員の呼称をリプロ・ヘルス・サポーターとすることにしました。
新しい呼称とともに、実質も蘇ることが期待されています。
緊急避妊薬の市販薬化は、その条件の1つとなります。
参照 町の女性保健室は必要ないですか?
ノルレボの異常価格を是正(市販薬化が必要な理由その2)
ノルレボを必要とする事態が一番多いのは若年者
緊急避妊を必要とする事態は、誰にでも生じます。
しかし、避妊の失敗は年齢が若いほど起きやすいし、
レイプの被害は年齢が若いほど受けやすいかもしれません。
緊急避妊を必要とする事態は、特に若い人に生じやすいものです。
お小遣いの範囲をはるかに超えている
ベネッセ教育研究開発センターの調査によると、
高校生のお小遣いは平均で5,379円です。
ノルレボの平均的な価格は15000程度ですが、
高校生のお小遣いでは手が届かない額です。
貧富によるアクセス格差は不当
1万5千円でも2万円でも負担に感じない人もいるでしょう。
しかし、カツカツの生活をしている女性にとって、
この金額は高すぎます。
金銭的余裕がなければアクセスできない価格は不当です。
避妊へのアクセスは女性の権利です。
だから、誰でも手の届く価格であらねばなりません。
諸外国では低所得者には無償のケースも
アメリカは緊急避妊薬の価格が高い国ですが、
多くの保険は緊急避妊薬をカバーしています。
保険に入っていなかったり低所得の年少者(生徒・学生など)には、
無償で提供されます。
ヨーロッパでも、年少者に対する無償提供の制度を持つ国は少なくありません。
貧困の連鎖を断ち切る
緊急避妊薬にアクセスできなくて妊娠する、
中絶費用がなくて出産する、
子どもの教育に目が届かなくて放任する、
その子が同じ事を繰り返す。
開発途上国ではよくあるパターンです。
格差社会となっている日本でも起きうることです。
違った人生を強いられる
財布の中にいつでも2万円が入っている女性は少ないでしょう。
緊急避妊の費用が出ない女性は、
中絶費用はもっと負担になります。
中絶費用をサラ金で借り、
サラ金の返済のために売春する女性がいても不思議ではありません。
緊急避妊の高いバリアは、社会的弱者の女性を追い詰めていきます。
高い値段は緊急避妊を躊躇させる
ノルレボの高い価格は、緊急避妊が「乱用」されないための政策価格です。
価格を高くすれば持ち合わせのない女性が諦めるだけでなく、
ゆとりのある女性も躊躇してしまうでしょう。
高い価格は、女性が躊躇するように設定された価格です。
躊躇し緊急避妊を見送り、妊娠してしまう女性が出てしまいます。
値段が下がればよい?
緊急避妊の高い価格と処方箋薬は、「乱用」防止のために設定されている2つのバリアです。
たまたま諸外国の10倍の価格になっているわけではありません。
市販薬化を求めない限り、価格が低下することは期待できません。
価格が低下するのは、市販薬化の声が大きくなった場合のみです。
市販化を求める声が大きくなると、
処方箋薬のバリアを残すために値段を下げてくるかもしれません。
値段が下がることは歓迎すべき事です。
しかし、値段の引き下げは、「乱用」防止政策の枠内での対応に過ぎません。
価格低下のもたらす効果
処方箋薬のままの価格低下は、アクセス問題を根本的に解決するものではありません。
しかし、価格の低下で2つの効果が期待できます。
1つは、ノルレボ取り扱い病院の増加です。
ノルレボの病院納入価格は1万円弱です。
病院にとってノルレボを仕入れ在庫とすることは負担になっています。
特に郡部の病院では、在庫負担のためにノルレボ導入を躊躇する病院があります。
価格の低下により、ノルレボ取り扱い病院が増えることが期待できます。
2つ目は、中用量ピルによる緊急避妊の減少です。
現在、ノルレボの価格が高いために中用量ピルによる緊急避妊を選択する女性がいます。
中用量ピルによる緊急避妊は、副作用が強く女性の身体への負担が大きい物です。
ノルレボの価格低下により、格段に副作用の少ないノルレボが選択できるようになります。
保険適用を求めればよい?
現在の健康保険は、疾病の治療費に対する保険です。
健康保険の枠組みが抜本的に見直されなければ、
保険適用はむつかしいでしょう。
万一、保険適用が可能であったとしても、
直接負担金が減少するだけで、間接負担も含めたトータルの負担額は変わりません。
そもそも、ノルレボの異常な高値の是正と保険適用の問題は別問題です。
異常高値のまま保険適用が実現すると、喜ぶのは製薬会社だけです。
ルナベルと同じ低用量ピルのイギリスでの薬価は缶ジュース1本分の価格ですが、
日本では保険適用になり7千円弱の薬価となりました。
価格の是正を求めることが国民の利益と合致します。
避妊を権利と見る視点
避妊は恩恵ではありません。
避妊へのアクセスは女性の権利です。
権利であるから、誰でも等しくアクセスできなくてはなりません。
避妊の失敗により女性は心身ともに大きなダメージを受けます。
女性が妊娠する性であるために、その負担を一方的に負わされるのは不条理です。
さらに、金銭的ゆとりのない女性が大きな影響を受けてしまうのも不条理です。
「乱用」防止政策は、女性の負担を無視する反人権政策です。
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付け足し 産婦人科の敷居が高くなる不幸
バカ高なノルレボ価格は、政策により誘導されたものです。
産婦人科医の責任ではありません。
しかし、一般女性からは産婦人科医しか見えません。
弱みにつけ込む悪徳ビジネスと感じる人も出てくるでしょう。
現状のノルレボに産婦人科医が沈黙すれば、
不信感はさらに大きくなるでしょう。
法外なノルレボ価格は、ただでさえ高い産婦人科医の敷居をさらに高くするでしょう。
産婦人科医にとっても、女性にとっても不幸なことです。
教育の重要性とノルレボの市販薬化(市販薬化が必要な理由その3)
無避妊の性交渉をなくす教育
①の無避妊の中には、「安全日」だと思っていたというものから、ムードに流されてというものまで、さまざまなケースがあります。
無避妊の性交渉は、教育によって減らすことができるでしょう。
特に、「オギノ式」は切実な避妊要求(どうしても出産できない事情)がある場合には、不適切であることを徹底していく必要があります。
月経周期のどの日にも避妊が必要という教育が必要です。
「オギノ式」の原理と効果を知識として教えるだけの性教育は、むしろ有害です。
ムードに流されてというケースでも、「安全日」の刷り込みが拒否の意志を弱めています。
結果的に「安全日」を刷り込むことになっている性情報(性教育)を克服できれば、
無避妊での性交渉は減少するでしょう。
おおらか「避妊」をなくす教育
抜去法(外出し)や射精時のみのコンドーム装着は、非常に不完全な避妊法です。
しかし、それが一種の避妊法として横行している現実があります。
切実な避妊要求(どうしても出産できない事情)がある場合には、
コンドームの装着なしのペニス挿入は絶対に避けなくてはなりません。
抜去法(外出し)や射精時のみのコンドーム装着にも、
一定の避妊効果があります。
そのため、特に男性にはおおらか「避妊」の信者が少なくありません。
おおらか「避妊」をなくすには、
教育の徹底と粘り強い教育の継続が必要です。
コンドームでの避妊失敗をなくす教育
②の避妊失敗の多くは、コンドームによる避妊失敗です。
コンドームの避妊失敗には、コンドームの破損・脱落・残留があります。
コンドームでの避妊失敗は初心者(使用1年以内)で高いとのデータがあります。
正しい装着法とスキルの習得で、コンドーム事故による避妊失敗は減らせます。
しかし、松葉杖の使い方は実際に松葉杖を使って指導できますが、
コンドームが適切に使用されているかチェックすることはできません。
ピルでの避妊失敗をなくす教育
ピルは効果の高い避妊法ですが、避妊失敗はあります。
4日に1度以上の頻度で性交渉のあるピル初心者の女性がピルだけで避妊すると、
アメリカでは100人中9人が妊娠します※。
その多くに飲み忘れが関係しています。
ピルでの避妊失敗をなくすには、
適切なユーザー教育が必要です。
教育の効果と限界
避妊についての教育は、望まない妊娠を必ず減少させます。
コンドームの避妊失敗は、適切な使用法がなされてないから生じているとも考えられます。
コンドームの適切な使用法が徹底されれば、ピルも緊急避妊も必要ないかもしれません。
しかし、いかに理想的に使用されても年間100人中2人は失敗すると、
一般には考えられています。※
さらに教育を徹底すれば、失敗はゼロに近づくかもしれません。
教育により失敗をゼロに近づけることは理想です。
私たちは理想が実現できるかどうかを誰も知りません。
私たちが知っていることは、現状ではいかなる避妊法も限界を持つということです。
セックスさせない教育
現状ではいかなる避妊法も限界を持ちます。
完璧な避妊法はありません。
望まない妊娠をなくす方法が一つあるとすれば、
セックスしないことです。
セックスしなければ妊娠しません。
セックスしないように教える教育も性教育の一つの考えです。
しかし、いかにセックスしないように教育しても、
セックスがなくなるわけではありません。
避妊法の教育を徹底すれば望まない妊娠がなくなると考えるのと同じように、
セックスさせない教育で望まない妊娠がなくなると考えるのも、
現実離れしています。
性教育が不徹底な日本だから
日本の性教育は極めて貧弱です。
貧弱な性教育のために、望まない妊娠が生じていることは事実でしょう。
避妊についての教育をしっかり行っていく必要があります。
性教育が不徹底な日本の現状を憂慮する人々がいます。
そして、そのような人々の間にある種の錯覚が生じています。
性教育を徹底しなくてはならないと考える人には、
性教育が徹底されたら望まない妊娠はなくせるのではないかとの幻想が生じます。
しかし、それは幻想です。
いかに性教育を徹底しても避妊の失敗は生じます。
女性が貧弱な性教育の犠牲になっている
日本の性教育が貧弱なことは事実です。
そして、貧弱な性知識のために意図しない妊娠が生じていることも事実です。
この状況を改善していく必要があります。
大所高所から物事を考える方々は性教育の充実が重要だと述べます。
それは正論です。
しかし、望まない妊娠が現に生じています。
そして、望まない妊娠で悲しい思いをするのは女性です。
貧弱な性教育のしわ寄せは全て女性が引き受けています。
これは公正ではありません。
性知識が乏しい女性がいます。
避妊について十分な知識を持たない女性がいます。
そして望まない妊娠をしてしまう女性がいます。
これを当事者女性の自己責任にしてしまうのは、
公正ではありません。
貧弱な性教育の責任を負うべきは社会です。
女性は性知識を求める権利があります。
そして望まない妊娠を回避するための緊急避妊にアクセスする権利があります。
教育とアクセスの優先順位
緊急避妊の市販化でアクセスを容易にするより先に、
性教育の充実を図るべきだとの考えがあります。
一見正論のようにも思えます。
しかし、それは間違いです。
教育とアクセスに優先順位はありません。
現実に妊娠の危機に直面している女性に対して、
緊急避妊へのアクセスを困難にしてよいとの考えは不当です。
現実に困っている女性がいます。
彼女に日本の性教育が充実するまで待てというのは非情です。
いつ充実するか分からない性教育を女性は待つことができません。
緊急避妊を通しての教育
学校で行う性教育だけが性教育ではありません。
性教育はさまざまな機会で行えるものです。
現在、ノルレボの処方数は10万強です。
処方時は絶好の教育の機会です。
現状でも教育は行われています。
しかし、その教育の質については検討の余地があります。
お説教も教育と言えば教育です。
通常ピルを勧めるのも教育と言えば教育です。
失敗した避妊法について失敗しない方法を教えるのも教育です。
仮に病院での処方時にベストな教育が行われているとします。
その場合でも、最大10万人強の女性に対する教育です。
緊急避妊薬を市販化し適正価格にした場合、
当初に見込める利用者数は100万人です。
100万人は避妊についての学習動機を持つ100万人です。
この100万人の女性に避妊法について解説したパンフレットを配布すれば、
大きな教育効果が期待できます。
教育が重要だからノルレボの市販薬化が必要
避妊は女性の権利です。
したがって、避妊についての知識を得ることも女性の権利です。
性についての教育は女性の権利であって、義務ではないのです。
女性が性についての知識を得てからでないとノルレボの市販薬化はすべきでないとの考えは、
性についての教育を義務と考えるものです。
女性にそのような義務を課しながら、避妊の権利を制約することはできません。
女性には避妊のアクセスも教育もどちらも必要です。
だから、ノルレボは市販薬であらねばならないのです。
※ Trussell J. Contraceptive Efficacy. In Hatcher RA, Trussell J, Nelson AL, Cates W, Kowal D, Policar M. Contraceptive Techonology: Twentieth Revised Edition. New York NY: Ardent Media, 2011.
産婦人科の敷居を低くする(市販薬化が必要な理由その4)
緊急避妊薬の市販薬化は、女性と産婦人科医の関係を変えていくだろうと私は考えています。結論を先に書くと、産婦人科の敷居は低くなります。→
— ピルとのつきあい方(公式) (@ruriko_pillton) 2014, 11月 16
高い産婦人科の敷居を低くしたいと考える人は沢山います。だから、産婦人科に行こう的な啓発は少なくありません。しかし、そのような啓発で、産婦人科の敷居が低くならないのは、経験済みです。→
— ピルとのつきあい方(公式) (@ruriko_pillton) 2014, 11月 16
ノルレボは産婦人科に行かないと手に入りません。【仕方なく】産婦人科に行きます。そして、【仕方なく】高い値段でノルレボを手に入れます。【仕方なく】行く産婦人科の敷居は、いよいよ高くなります。→
— ピルとのつきあい方(公式) (@ruriko_pillton) 2014, 11月 16
ところで、産婦人科の敷居が高いと言いますが、治療を要する病気があれば産婦人科を訪れます。敷居が高いの意味は、切羽詰まらないと行かない、あるいは【仕方なく】行くと言う意味です。→
— ピルとのつきあい方(公式) (@ruriko_pillton) 2014, 11月 16
日本の婦人科検診率はシャレにならないほど低いのですが、産婦人科が切羽詰まらないと行かない、あるいは【仕方なく】行く所だからです。
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— ピルとのつきあい方(公式) (@ruriko_pillton) 2014, 11月 16
欧米でも産婦人科の敷居は低くありませんでしたが、1970年頃を境に低くなっていきました。産婦人科に行こうと啓発したからではありません。自分の体は自分で守ると女性の意識が変わりました。→
— ピルとのつきあい方(公式) (@ruriko_pillton) 2014, 11月 16
産婦人科医は、自分の体は自分で守るという意識を持った女性を応援しました。女性と産婦人科医の新しい関係が作られていきました。もはや、切羽詰まって行く、あるいは【仕方なく】行く所ではなくなりました。→
— ピルとのつきあい方(公式) (@ruriko_pillton) 2014, 11月 16
緊急避妊薬の市販化は、自分の体は自分で守るという意識をはぐくみます。自分の体は自分で守るという意識がなければ、市販薬化されても女性は薬局に足を運びません。→
— ピルとのつきあい方(公式) (@ruriko_pillton) 2014, 11月 16
緊急避妊薬の市販化は長期的に見れば女性の意識を変え、産婦人科の敷居を低くします。緊急避妊薬の市販化そのものは小さな変化ですが、そのことにより大きな変化が生じると思います。
— ピルとのつきあい方(公式) (@ruriko_pillton) 2014, 11月 16
2014年11月16日日曜日
呼びかけ人
「緊急避妊薬ノルレボを市販薬に!」キャンペーンは、ノルレボ市販薬化運動の準備活動です。
女性の人権にかかわる活動をしている団体や個人の皆様、医療関係の団体や個人の皆様の理解が広がった時点で、緊急避妊薬協議会(仮称)を発足させ運動としてスタートさせたいと考えています。
緊急避妊薬市販薬化の必要性について理解を広めることが、当面の課題です。
呼びかけ人は市販薬化の必要性について理解を広める活動をともに行い、緊急避妊薬協議会(仮称)の設立にかかわっていただけたらと考えています。
呼びかけ人になって下さる方を募集しています。下記メールアドレスまたはツイッターアカウントへダイレクトメッセージをお願いします。実名でなく活動名(ツイッターアカウントなど)でのご登録で結構です。
・メールアドレス
・ツイッターアカウント
呼びかけ人一覧
ruriko pillton 世話人
多摩湖 (@tamako_han) 世話人
yuko (@yukonyu) 市民
Cook (?@CookDrake) 市民
國澤静子 (@sakuya292929?)女性運動
宋美玄 (@mihyonsong) 医療関係
産婦人科医 (@syutoken_sanka) 医療関係
堀 成美 (@narumita) 医療関係
飛鳥 (@asuka_onelife) 市民
上村茂仁 (@kamishige0315) 医療関係
UMA甘味堂 (@kanmin765) 市民
小林愛季 (@kobayashiaiki) 市民
北村紗衣 (@Cristoforou) 研究者
「かなしいこと」 ウェブサイト
らぺーしゅ (@momokana30) 市民
破レ傘 (@kenketsumiyagi) 市民
かこ (@lovelove_tron) 市民
watari01 (@mejiro_shozan) 市民
鈴折 (@sin_Lv98) 市民
M・S (emu3816) 市民
御調 (@triarbor) 市民
terrakei (@terrakei07) ラジオタレント
松代守弘 (@m_m1941) ライター
山口貴史 (@YamaTaka_L_M) 市民
佐々宝砂 (@pakiene) 市民/詩人